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身体の余計な居つきを取り払う方法「キーワードは尻尾!」(内観するストレッチ)

シニアコンディショナー石井です。

モビリティケア大手町サロンは、おかげさまで、1周年を迎えることが出来ました。

モビリティケアヨガやダンスを始め、どんどん新しい技術が形式知化され、実践伝播
していく様をリアルタイムに見ることができるサロンという場所はとても面白い処です。

今回は、身体の余計な居つきを取り払う方法について、セッションの誘導で
スタンダードに使われている方法と、ちょっと変わった角度から身体のイメージを
誘導してみる方法について、お伝えしたいと思います。

仕事をする時や何かに緊張しているときって、身体がついついこわばって
硬くなってしまっていたりするものです。

◆水袋のイメージ

身体を緩ませるための方法として、身体に対して、水袋のイメージを持つことで、
骨と内臓がゆらゆら漂っていくようなイメージを創り出し、実際に、動作や所作を
柔らかくすることができるということが一つあります。

これは、実際に身体を強張らせる原因となっている筋肉を、イメージの外に出すことで、
自在性を獲得していこうという意図を持った誘導テクニック的な要素が入っています。

筋肉を直接感じたり観ようとしたときに、逆に緊張が走ってしまったりするものです。
そうした時に、ちょっと視点をずらしたイメージを持つことで、筋肉に意識を向けずに
身体を緩ませるという効能が期待できます。

このあたりの感覚や誘導は、モビリティケアサロンにお越しいただいている皆様には
体験いただいているかと思いますが、更にもう一つ視点をずらした面白い発想法を
こちらにシェアさせていただきます。

◆尻尾のイメージ

それは、尻尾のイメージを持つことです。

着想者は、『脱力の作法』DVDシリーズが好評なモビリティケアスペシャリストの
秦ワタルさんです。秦塾なる主にコンディショナー向けの寺子屋勉強会の一コマで、
コンディショナーを始め参加者各位に伝えてもらった身体操法の一つの考え方です。

ヨガや瞑想でよく仙骨や尾骨を立てましょうと言われたりしますが、「?」となります。
骨盤を前傾にみたいな話も、きちんと骨の構造や単語を知らないと、正確に体内をイメージするのは難しいものです。

もう少し発想を広げてお尻から尻尾が生えているのだと思って、その尻尾をふわっと降ろすような
イメージで座ると、いわゆる仙骨が立つという状態に持っていくことが出来ます。
何を動かさなくても、尻尾を振るというイメージを持つと実は色々な身体の動きに連動させていくことが出来るのです!

この話と、尾骨を利用して頭から足先までの筋膜を繋げていくワークをセッションに
取り入れたところ、身体の連動を取り戻していく自発動という動きの繋がりが、
とても良くなるという効果を実感し、ビフォーアフター写真の仕上がりが凄いことになりました。

美容院で、閉店後にカットの技術を切磋琢磨するように、モビリティケアのコンディショニング
技術も日々切磋琢磨の中で進化しています。

冒頭の水袋のイメージと呼吸を工夫するだけで、日常の所作や周りで起きてくる現象が
変わってきたり、身体のイメージの持ち方の話を今回は書きましたが、モビリティケアの
セッションそのものが、身体を通じて自分と対話するという意味で「内観するストレッチ」
という表現をしてくれた会員さんもいます。

この記事を見て、何か身体をイメージで動かしてみたり、身体を使って内省内観したいというような観点に
面白そうと思っていただいた方は、是非大手町と恵比寿にあるモビリティケアサロンに足をお運びください。
オンラインセッションもやっていますので、全国全世界どこからでもお受けいただけます!

 

モビリティケアシニアコンディショナー 石井聡